5分で読めるブックレポート

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「思考法」「IT」「事業開発」における基礎知識の本を3日に1冊要約して感想をのせていきます。

「アイデアのつくり方」ジェームズ・W・ヤング

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著書:ジェームズ・W・ヤング

アメリカ最大の広告代理店・トンプソン社の常任最高顧問、アメリカ広告代理業界の会長などを歴任。広告審議会の設立者で元チェアマン。

 

 

経験による公式

イデアの作成はフォード社の製造と同じように一定の明確な過程であること。その作成にあたって、私たちの心理は、習得師たち制御したりできる操作技術によって働くものであり、この技術を修練することがこれを有効に使いこなす秘訣である。

 

パレートの学説

人間は投機的なタイプと、保守的なタイプがいる。

前者は、どうすればこれを変革しうるかと思索する人々であり、後者は投機的な人々によって操られる側の人々である。少なくとも投機的なタイプは、アイデアを作り出す先天的な才能を持っている。

 

心を訓練すること

どんな技術を習得する場合にも、学ぶべき大切なことはまず第一に原理であり、第二に方法である。これはアイデアを作り出す技術にも当てはまる。

全てのアイデアが作り出される方法に心を訓練する仕方、滑ってのアイデアの源泉にある原理を把握する方法が一番大切である。

 

既存の要素を組み合わせること

イデア作成の一般的原理

  1. イデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何者でもない
  2. 既存の要素を新しい一つの組み合わせにミジビク才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが大きい

事実と事実の間の関連性を探ろうとする心の修正がアイデアセク生には最も大切なものである。

 

イデアは新しい組み合わせである

イデア作成は5段階に分けられる。

1段階目は、資料を収集することである。集める資料には2種類存在する。1つ目は、製品と消費者に関する特殊知識。2つ目は、人生とこの世の種々様々は出来事についての一般的知識。

これらの組み合わせにより、アイデアは生まれる。

 

心の消化過程

2段階目は、資料の咀嚼である。

仮の、もしくは部分的なアイデアが訪れるので、不完全なものに思えても書き留めておく。疲れて嫌気がさしてきても書き留め続け、絶望状態に立ち至ったときに、第3段階に進んでよい。

 

3段階目は、問題を完全に放棄してなんでもいいから、自分の想像力や感情を刺激するものに諸君の心を写すこと。咀嚼したものが、今や消化過程が始まり、そのままにしておきながら、胃液の分泌を刺激するのと同じである。

 

常にそれを考えていること

4段階目は、アイデアの到来を最も期待していない時、もしくは朝まだ目がスッキリ覚めきってないうちに、アイデアが訪れることである。

ニュートンは、常に考えることによって引力の発見をしたと言ったが、実際は彼が田舎道を散歩していたときにやって来たのである。

 

最後の段階

最後の段階は、現実の有用性に合致左折ために最終的にアイデアを具体化し、展開させる段階である。

理解ある人の批判を仰ぐことで、よいアイデアは自分で成長していく。良いアイデアはそれを見る人々を刺激するので、その人々がこのアイデアに手を貸してくれるのである。

 

感想

この本は、最後に書かれている解説を抜かすと、61ページしかないうっすい本です。けれど、アイデアの作り方の本質が書かれている本なので、ずっと読まれ続けていると書いてあるし、僕も思いました。

いわゆる大企業の社員の仕事は、決められた仕事を正確に行うことが大事なので(それが社会に必要なことだし売上にも繋がるので)、決められた時間に出社し決められた机で仕事をすることが大事とされている。一方で、クリエイティブな仕事をしないといけないベンチャー企業の社員は、いつ出社してもいいし、オフィスにリラックスできるものや施設がたくさんあるのは納得できるなと思った。

僕は、"いわゆる大企業"の方で将来働くんですが、この本で学んだ、アイデアの作り方は忘れないようにしようと思う。仕事中にアイデア生みだすためにぼーっとしてたり映画見たりしてて、上司に怒られたら、この本読ませようと思います。