5分で読めるブックレポート

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「思考法」「IT」「事業開発」における基礎知識の本を3日に1冊要約して感想をのせていきます。

「人生の勝算」前田裕二

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著者:前田裕二

1987年東京生まれ。2010年に早稲田大学政治経済学部を卒業後、外資投資銀行に入社。11年からニューヨークに移り、北米の機関投資家を対象とするエクイティセールス業務に従事。株式市場において数千億〜兆円規模の資金を運用するファンドに対してアドバイザリーを行う。その後、0→1の価値創出を志向して起業を検討。事業立ち上げについて、就職活動時に縁があった株式会社DeNAのファウンダー南場に相談したことをきっかけに、13年5月、DeNAに入社。同年11月に仮想ライブ空間「SHOWROOM」を立ち上げる。15年8月に当該事業をスピンオフ、SHOWROOM株式会社を設立。同月末にソニー・ミュージックエンタテインメントからの出資を受け、合弁会社化。現在は、SHOWROOM株式会社代表取締役社長として、SHOWROOM事業を率いる。

 

 

人は絆にお金を払う

廃れゆく商店街の中でスナックが潰れない理由は、お金を払う背景に「ヒト」が深く関わっていること。単純に機能的価値やコンテンツそのものを欲して対価を払う「モノ消費」は景気や需要ん大きく左右される。一方で、スナックはコミュニティにおける絆をベースにして、より賞味期限が長く普遍的な所属欲求や承認・自我欲求も満たされ続ける。

今後はコミュニティ作りがあらゆるビジネスの鍵になる。爆発的に成長したフリマアプリのメルカリも、ネットでモノの売り買いができることが本質ではない。本質は、「ヒト」であり、コミニュケーションである。モノを買うだけでなく、向こう側に「ヒト」を感じる設計が存在するから、ユーザーがより愛着を感じ、熱中していく。

 

SHOWROOMが作る新しいエンターテイメントのかたち

SHOWROOMは、スナックや床屋さんをバーチャル空間上に無数につくっている。

SHOWROOMの配信は、素人がただ話しているだけで質が低いものと揶揄される。しかし、現在は「クオリティ」の定義が変わってきている。有名な演者や監督をキャスティングし、豪華なセットを使った「クオリティ」は旧来のもの。SHOWROOMで「クオリティ」の高いコンテンツには、コンテンツには供給側と需要側に絆が生まれ、コミュニティが生まれ、感動が生まれる。

世の中の人は、エンターテイメントにインタラクションを求めている。大切なのは距離感であり、表現者が支えてくれるオーディエンスのところまで降りて、しっかりと丁寧なコミュニケーションをすることである。

 

外資投資銀行でも求められたのは「思いやり」

一人の天才上司に憧れ、USB証券に入社した。その宇田川さんは人に好かれる天才だが、それ以前に「人を好きになる天才」だった。スポーツであれば個人プレーでも良いかもしれない。しかし、ビジネスという団体競技では高いステージにに到達するには、組織を強くする必要がある。

仕事の基本は「思いやり」であり、会社を経営したり、プロダクトを作ったり、部下を育てるときにも、「他者の目」と同じ形式をどれだけ想像できるかが、最も大切と考えている。どんなビジネスであれ、そこに人間が介在する以上、コミュニケーションが重要であり、コミュニケーションに求められることは、シンプルで相手の立場に立つことである。

 

SHOWROOM起業

多くの夢追い人が、大きな希望を胸に携えて、前に向かって進み続ける世界が見たい。本気で心からそう願っていて、僕が人生を通じて作り上げたい世界を実現するサービスとして考案したのが「SHOWROOM」でした。

www.showroom-live.com

 

SHOWROOMの未来

目下の現実的な目標は日本一であり、多くの人に深く影響を与える。さらに次の目標は、世界一。Googleを超え、努力した人が公平・構成に夢を叶えられる社会づくりを実現する。

物心ついたときには父はおらず、母親を8歳で無くし、12歳で路上に出で弾き語りを始め、不良のようなこともやってきた。先天的な環境によって、人生が決まってしまってはいけないと思う。逆境な必ずバネになり、努力と情熱次第で、人はどんな高みにだっていける。この考えを世界に向けて証明することが自分のミッションであり、だからSHOWROOMに人生をかける。

人生の勝算は見えている。

 

感想

「「モノ消費」ではなく「ヒト消費」によって人はお金を支払う」と書かれてあって、自分もそんな消費行動をやったことあるかなと最近を思いだしてみたら、意外とたくさんありました。

一つあげるとしたら、僕はシェアハウスに今月から引っ越したんですが、本当に快適に住みたいなら、一人部屋で駅近で、、とかたくさん条件ありますよね。僕のシェアハウスは二人部屋だし、最寄り駅まで徒歩17分かかります。でも、なんでこのシェアハウスに住んでるかというと、(安いってのもあるけど笑)人との出会いがあるからじゃないかなと。ここには学生が男女56人が住んでいて、たくさんのフリースペースがあって、帰ってきたら誰かがおかえりと言ってくれて、そんな条件に僕は「ヒト消費」しちゃってるんじゃないかと思います。

 

「ヒト消費」ってヒトの行動や感情を感じ自分もそれに感情を動かされる、いわゆる共感や感動みたいなものが根本にあると思いました。知らない人が作ったバックより、職人のストーリーが思い浮かぶバックの方がよく見えちゃうのもそのいい例かなと思います。

昔は、八百屋さんとか「ヒト消費」が主で、そこからITの発達によって機能性や利便性を高めることができ「モノ消費」に移行していき、今はITの発達のさらに一歩先に来てる感じがしました。ITの発達を「モノ消費」じゃなく「ヒト消費」の方向に生かす流れになっているんじゃないかと。今後の未来はじゃあどうなると?ってなるんですけど、それはわからないんで、考えていこうと思います。誰か考えがある人は教えてください笑

 

真面目な感想ですみません笑 次回はふざけて書きます笑