5分で読めるブックレポート

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「社会人」「IT」「マーケティング」における基礎知識の本を3日に1冊要約していきます。

「自助論」サミュエル・スマイルズ

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著書:サミュエル・スマイルズ

英国の著述家、医者。1812年スコットランド生まれ。当初は医者であったが、のちに著述に専念する。1904年没。

 

 

 自助の精神

「天は自ら助くるものを助く」という格言は、人生は自分の手でしか開けないと表している。人間の優越は、その人がどれだけ精一杯努力してきたかで決まる。骨身を惜しまず学び働く以外に、自分をみがき、知性を向上させ、ビジネスに成功する道はない。

 

忍耐

世に偉人と称される人間は、天賦の才など信じていない。彼らは、並みの才能にも関わらず成功を収めた人間と同じように、世間的な常識に明るく、辛抱強さをを備えている。

根気強く待つ間も、快活さを失ってはならない。快活な精神は優れた資質であり、それはどんな不幸や失望にもへこたれない力を与えてくれる。

 

好機は二度ない

偶然の成り行きで偉大な業績が生まれるためしは滅多にない。やはり、勤勉と着実な努力こそが成功に至るただ一つの安全な道である。

ジョンソンは天才的な力のことを「広い分野を包み込む大きな精神が、偶然ある特定の方向へ向けられたもの」と定義した。独力で活路を切り拓こうとする人間には、それにふさわしい好機が必ず与えられる。手近にチャンスがなくとも、彼らはそれを自力で生み出していく。

 

意志と活力

どんな分野であれ、成功に必要なのは秀でた才能ではなく決意である。あくまで精一杯努力しようとする意志の力である。この意味で、活力とは人間の性格の中心をなす力であり、つまるところ人間それ自身でもあるといえる。活力によって人は行動を起こし、精魂込めた努力を開始する。そして活力に裏付けられて初めて真の希望、つまり人生に本当の香りを添えてくれる希望が芽生える。

 

時間の知恵

ビジネスに携わる人間はよく、「時は金なり」ということわざを引用するが、正しくは「時は金以上なり」である。時間を正しく活用すれば、自己を啓発し、人格を向上させ、個性を伸ばしていける。1日のうち15分でも自己修養のために使い、苦労して得た経験、優れた思想は、保存するにも場所を取らず、どこへ持ち歩いても金がかからず、足手まといにもならない。

失われた富は勤勉によって元どおりにすることができるかもしれない。失われた知識は勉学によって補充でき、失われた健康は節制や薬で取り戻せるかもしれない。だが、失われた時間だけは永遠に戻ってこない。

 

金の知恵

「金をどのように扱うか?そのようにして金を手に入れ、貯え、使うか?」 これは人生を生き抜く知恵を持っているかどうかの最大の試金石である。もちろん、金を人間生活の第一の目的と考えるべきではない。だが同時に、物質的安定や社会繁栄の大部分が金で支えられている事実を見ると、金など取るに足りないものだとは言えないし、聖人ぶって金を軽蔑するのも正しくない。

人生の最高の目的は、人格を強く鍛え上げ、可能な限り心身を発展向上させて行くことである。これこそ唯一の目標であり、それ以外のものはこのための手段に過ぎない。最高の快楽や富、権力、地位、栄誉や名声を得たとしても、それは人生における最大の成功ではない。

 

自己修養

人間は、勉強量や読んだ本の冊数で賢くなるのではない。勉強法が自分の追求する目的に適しているか、一心不乱に勉強に取り組んでいるのか、勤勉が習慣となっているのかが重要である。

単なる知識の所有は、知恵や理解力の体得とは全くの別物である。知恵や理解力は、読書よりもはるかに高度な訓練を通じてのみ得られる。

真の教育の目的とは、他人の思想や考えを鵜呑みにしたり頭に詰め込んだりすることではない。大切なのは知力を高め、有意義な人生を送れるよう努めることである。そこでは、知識の量よりも知識を得る目的のほうがはるかに重要な問題である。

 

素晴らしい出会い

手本とは、無言で我々を教え導く名教師である。ことわざや格言も、確かに我々の進むべき道を示してはくれる。だが実際に人間を導くのは、物言わぬ無数の手本であり、生活を取り巻く現実の模範である。両親の人格が行動を通じて子供の人格に反映される所以もそこにある。

人格教育の成否は、誰を模範にするかによって決まる。我々の人格は、周囲の人間の性格や態度、習慣、意見などによって、無意識のうちに形作られる。良い規則も役には立つが、良い模範にははるかに及ばない。

 

信頼される人

立派な人格とは、人生の最も気高い宝である。人格はそれ自体が優れた身分であり、世間の信用を勝ち取れる財産である。社会的は地位がどうであれ、立派な人格者はそれだけで尊敬を受ける。

真の礼節を知る人間は、他人の意見にもよく耳を傾ける、昔から言われるように、不作法が高じると独善に陥りやすい。独善の最悪の現れが強情と傲慢である。人によって考え方が違うという事実を、我々はまず認めなければならない。

 

感想

要約してると、すごい普遍的で、いわゆる「綺麗事」が述べられている本の説明に見えるけど、その一つ一つの「綺麗事」全てに歴史上の人物の例を用いて細かく説明されている。なので、言葉の一つ一つを納得しながら読める本になっていた。

 

人格教育の話の中で、大事なのは良い規則ではなく、良い模範的な人を見つけることとあった。実際、今の自分の考えや性質は、親、小中学校・高校の先生、大学の友達、出会った社会人などの多くの人からの考えや行動から学んだことで、この人にはこれを学んだって一人ずつ言えるくらい、お手本にして自分は生きてきたなと思う。〇〇くんと自分は何が違って、〇〇くんから何を学んだかを考えている時というのは、自分ってロボットじゃなくて人間だなーと思える時間とも感じます。(友達から、マシーン、サイコパスと言われる時があるんでw)

 

自分が人にどう影響を与えるかも去年ごろから気にするようになってきてて、就活での内定先を絞る決定の基準も一つそうだった。自分が大企業A社に行って安定した生活を暮らすのか、それとも入社数年後が見えないけどチャレンジングな企業に行く人生を送るのか考えた時があった。結果として、後者を選んだが、その理由は(自分が子供を持った幸せな家庭を考えるのが好きで)、どっちの選択がいい影響を自分の子供に与えられるかなと思った時に、失敗しても先の見えない中、少しでも頑張ってる姿のお父さんが一人の人間として絶対いいでしょw 自分の子供が常に安パイは道を選択する子になったら嫌だなwと思ったからだった。

人間って個人一人一人別々の生き物じゃなくて、上の世代や周りの人間から学び、それが下の世代にも繋がっていく、人間全体によってつくられた一つの「繋がり」みたいだなーと感じてきた。